
eGFR NAVI
eGFRの変化を「点」から「線」に変える
過去の検査データを取り込み、カルテ番号を入力するだけ。
腎機能の推移・回帰直線・95%信頼区間、そして推定される透析導入時期までを一画面に描き出す、無償の診療支援ツールです。
Why slope matters十年分の点は、線として捉えることで未来を語り始める
下の2枚は、同じ患者さんの、同じデータです。
※ 表示される推定時期は過去の検査値に基づく統計的な推計です。診断および治療方針の判断は医師が行ってください。
Origin開発の経緯
eGFR NAVI は、製薬企業でもソフトウェア会社でもなく、一人の開業医の困りごとから生まれました。
2025年6月、今治市で開業する北見裕医師が、自ら手作りしたExcelファイルを携えて、松山市の西田亙医師に相談を持ちかけたことが始まりです。「誰でも自由に使えて、私のようなPCが苦手な人間でも簡単に、しかも無料で使えるものにしたい」——その要望が、そのまま設計方針になりました。
名称も北見医師の発案です。「eGFR」の頭2文字から easy を連想して eGFR NAVI(イージー・ナビ)。
以後、開発は一貫して臨床現場からの要望に沿って進みました。透析導入の推定値を eGFR=10 から 6 へ改めたのも、院内の全端末から使えるサーバー版を作ったのも、すべて使う側からの声によるものです。
Features特徴
-
1カルテ番号ひとつで、過去十数年分が出る
検査会社や院内システムから得たデータを一度取り込めば、あとはカルテ番号を入力するだけ。手入力は不要です。ある病院では16年分・患者39,314名・検査348,661件を格納して快適に動作しています。
-
2回帰直線と95%信頼区間、そして推定到達時期
全期間の回帰直線に加え、治療介入の前後で期間を分けた比較が可能です。eGFR=6(透析導入の目安)への到達推定時期も表示します。
-
3ハイリスク患者を一覧できる(サーバー版)
Gステージ別、eGFRスロープ(年あたり)別、直近6か月の悪化率(rapid decline)別に、院内のハイリスク患者をボタンひとつで抽出します。見落としていた急速進行例が見つかる、というのが導入施設に共通した最初の反応です。
-
4患者さんに見せられる
外来でそのまま画面を示し、印刷してお渡しできます。ある導入施設では、電子カルテの中に組み込んで日常的に活用されています。
-
5無償・院内完結
費用は一切かかりません。患者データは施設内で完結します。アプリ版・サーバー版は貴施設のPC内で、Web版はお使いのブラウザ内で処理され、外部に送信されることはありません。
Editions3つの提供形態
| Web版v0.32 | アプリ版v1.0.7 | サーバー版v1.0.7 | |
|---|---|---|---|
| こんな方に | まず試したい/1人分をその場で見たい | 開業医・単独端末 | 病院・複数端末 |
| 導入 | 不要。ブラウザで開くだけ | PC1台にインストール | PC1台にインストールし院内LANへ公開 |
| データ | 手入力/CSV(1人分ずつ) | 検査会社・院内システムのファイルを取り込み | 同左 |
| カルテ番号検索 | — | ○ | ○ |
| データベース解析 | — | — | ○ |
| データ更新の手間 | — | 端末ごとに必要 | 1台で完了 |
| 回帰・信頼区間・到達予測 | ○ | ○ | ○ |
病院では「サーバー版」をお勧めします。端末ごとの更新作業が不要になり、院内のどのPCからもブラウザで利用できます。
Try it実際に触ってみる
どなたでも今すぐお試しいただけるデモを2つ公開しています。インストールも申し込みも不要です。
Web版 v0.32
まずはWeb版で試す
ブラウザで開いて「デモデータ」ボタンを押すだけ。122件のサンプルが読み込まれ、回帰直線と到達予測がその場で表示されます。1人分のデータをその場で描くための入口です。
ログイン不要/操作説明書 v0.32(PDF・15ページ)
サーバー版 v1.0.7
サーバー版をデモデータで試す
病院に導入しているものと同じサーバー版をデモ用データベース(仮想患者300名・30年分)を積んだ状態で公開しています。カルテ番号を入れて検索するところから、実際の使い心地をご確認いただけます。
ログイン画面のパスワードは user です/操作説明書 v1.0.0(PDF)
Web版でできること(v0.32)
- データを入れる — 日付と eGFR の手入力、または CSV の読み込み。
date,egfrの2列だけの単純な形式で、Excelで作れます。編集したデータは CSV に書き出せます - 解析区間を選ぶ — 全期間/指定期間/介入前後。SGLT2阻害薬の開始日などを境に、前後の回帰直線を並べて比較できます
- 表示を切り替える — 予測区間(±2SD)、95%信頼区間、CKDステージ(G1〜G5)の背景色、下限到達時までのX軸延長
- 下限値を動かす — eGFR の下限ライン(既定 6.0)をスライダーで 0〜30 の範囲に変更でき、到達予測日が連動します
- 結果を読む — 回帰式・p値・R²・SD・年あたりの eGFR 変化・下限到達予測日を表で表示。上昇または横ばいのときは「改善・維持傾向」と表示されます
- 印刷して渡す — 「グラフ印刷」を押すと、操作パネルを外し白背景に切り替えたうえで、グラフと解析結果だけが印刷されます
- 目にやさしく — ライトモード/ダークモードを切り替えられます
入力したデータは、お使いのブラウザの中だけで処理されます。eGFR NAVI の Web版は、計算もグラフ描画もすべてブラウザ内で完結する仕組みです。入力した日付・eGFR値・CSVファイルが、ERHPや開発者のサーバーへ送信されることはありません。
デモサーバーで見ていただきたいところ
- カルテ番号ひとつで出る — 番号を入れて検索すると、その患者さんの30年分がすぐに描かれます。手入力もCSVの用意も要りません。実際の外来での使い方は、このデモとまったく同じです
- 「データベース解析」タブ — 院内の全患者を横断して、Gステージ別・eGFRスロープ(年あたり)別・直近6か月の悪化率(rapid decline)別に、ハイリスク患者の一覧をボタンひとつで出します。1人ずつ開いて確かめる必要がありません。デモの300名でも、拾い上げの手応えはご確認いただけると思います
- 導入施設で最初に起きること — この画面を開いた施設からは、いずれも「見落としていた急速進行例が見つかった」というご報告をいただいています。開発者自身も、自院のデータで rapid decline 症例を新たに見つけました
デモサーバーのデータは、すべて仮想の患者データです。実在の患者さんの情報は含まれていません。動作確認のための公開サーバーですので、実際の患者データは入力しないでください。
※ Web版・デモサーバーとも、カルテ番号や院内データベースの中身は施設ごとに異なります。貴施設の検査データを扱う場合はアプリ版・サーバー版を院内に設置していただく形になります。
※ 院内ネットワークからは、施設のプロキシ設定によりデモへ接続できない場合があります。その際はお問い合わせください。
Data sources対応しているデータ形式
現在、以下の検査会社・院内システムからのデータに対応しています。
- 株式会社ビー・エム・エル(BML)(データ活用施設 朝倉内科循環器科クリニック)
- アストロステージ社 診療情報統合システム STELLAR(データ活用施設 放射線第一病院)
- 日本電子社 検体検査システム CLALIS(データ活用施設 西条中央病院)
- 電子カルテからの抽出データ(にしだわたる糖尿病内科)
- 電子カルテからの抽出データ(HITO病院)
一覧にない形式でも対応いたします。サンプルファイルをお送りいただければ、貴施設用の読み込みモジュールを作成します。CSV・TSVいずれも可、文字コードは SJIS・UTF-8 どちらでも構いません。
Changelog開発の歩み
| 2025年7月 | ブラウザ版プロトタイプ完成。散布図・回帰直線・±2SD信頼区間を実装 |
|---|---|
| 2025年7月 | 「eGFR NAVI」と命名。治療介入前後のデュアル回帰線を実装 |
| 2025年8月 | 透析導入の推定基準を eGFR=10 から eGFR=6 へ変更 |
| 2025年12月 | サーバー上で常時稼働開始(v0.03) |
| 2026年2月 | CSV読み込み、CKDステージ色分け、95%信頼区間を実装(Web版 v0.32/現行) |
| 2026年3月 | 検査会社の実データ(患者1,195名分)で検証 |
| 2026年6月 | アプリ版完成(v0.90)。Web版 v0.32 の操作説明書を公開 |
| 2026年7月 | Windowsサーバー版完成。データベース解析機能を実装 |
| 2026年8月 | v1.0 公開。旧ブラウザ環境に対応(v1.0.6) |
| 2026年9月 | v1.0.7。サーバー版を Node 単体で動く構成に。公開デモを開設 |
| 2026年秋 | 尿中アルブミン/尿蛋白を組み込んだ新バージョンを開発中 |